BLOG 『広報誌づくりの困った!を解決』

病院広報のツールとして、広報誌だけでなくSNSも用いるケースが増えています。広報誌とSNS、それぞれの特長を生かしながら、二つの媒体をうまく連携させて発信することで、効率よく効果的なPRができます。

今回は、広報誌の発行とSNSの運営を兼任されているご担当者向けに、連携のアイデアをお伝えします。

 

特長を生かしながらメディアミックスを

①広報誌からSNSへ

そもそもSNSはどれだけ魅力的な投稿をしていても、フォロワー以外の人にはメッセージを伝えることができないメディアです。フォロワーを増やしたいなら、広報誌にSNSアカウントの二次元コードを掲載し、フォローのきっかけを作りましょう。待合室のポスター等で二次元コードが掲載されていても、患者さんとしては人目が気になったり、時間がなかったりして、読み込みを控えてしまう場合がほとんどです。広報誌であれば、自宅でゆっくり二次元コードを読み込むことができ「フォローしてみようかな」と思ってもらえるかもしれません。

二次元コードはアカウント開設時だけでなく、継続的に掲載することでフォロワーでない人にもアカウントの存在を知ってもらう機会を増やすことができます。「最近の投稿内容」の紹介と合わせて掲載し、フォローのきっかけをつくっていきましょう。

 

②SNSから広報誌へ

せっかく広報誌を発行しているのであれば、SNSでも積極的に広報誌を紹介する投稿を行って、来院時の持ち帰り率アップにつなげましょう。入手するためにわざわざ来院できない人のためには、病院のウェブサイトに広報誌のデジタルブックやPDF版を公開してはどうでしょうか。SNSから広報誌を読めるページに直接遷移させるのがおすすめです。

 

SNSの投稿を広報誌の記事にするために

メディアミックスで、SNSの投稿から広報誌の記事を作成する場合があります。しかし、SNSに掲載した内容をそのまま広報誌に転載するのは考えものです。なぜなら、SNSは出来事をスピーディーかつタイムリーに伝えるメディアとしては優れていますが、長文掲載に向いていないことが多いため内容が浅くなり、読みごたえのある記事にすることは難しいからです。

広報誌のメリットは、編集記事として内容を深掘りして読者に伝えられること。SNSよりも記事のクオリティにこだわることができ、共感や納得を生みやすくなります。

例えば「研修報告」の場合、SNSの投稿では参加者の集合写真と感想が中心になり、当日の内容については概要程度になりがちです。広報誌であれば「参加者からの感想コメント」「研修内容に関する参加者へのアンケート結果」「講師からのコメント」などを追加情報として掲載することができます。

 

診療科や部門を紹介する場合も、SNSではスタッフの集合写真に加えて、日々の仕事の1シーンを短文で触れる程度になることが多いようです。広報誌ではそれに加えて、読者に向けて正しい知識やメッセージを伝えることが可能です。

診療科の紹介であれば、疾患に関する記事を一緒に掲載することで、病気についての理解を深め、来院のきっかけにつなげられます。さらに、職種紹介として理学療法士や作業療法士を取り上げるのであれば「腰痛予防のストレッチ方法」などのコラムを追加することで、単なるお知らせ以上の、患者さんにとって役に立つコンテンツにグレードアップできます。

 

うまくSNSと広報誌を連携させることで効率良くコンテンツづくりができるようになり、PR効果が高まります。それぞれのメディア特性を生かしながら、フル活用していきましょう!