患者向けの広報誌で、職員を紹介するページを作ることになり、職員の写真を医療広報誌の担当者自らが撮影することがあるかもしれません。
職員の顔は病院の顔。患者様や地域の医療機関に信頼を寄せてもらえるような写真になると良いですよね。そこで、今回は職員の撮影で気を付けてもらいたいポイントをご紹介いたします。
■患者様に信頼を寄せてもらえる写真を目指そう
1. 親しみやすい笑顔で
患者様に向けた広報誌であれば、職員の人柄が垣間見えるような、リラックスした雰囲気で撮影すると良いでしょう。「この医師なら安心して相談できそう」と思ってもらえるような穏やかな微笑みが撮れるとベストですね。
カメラマンが積極的に話し掛けることで緊張を解き、笑顔を引き出してあげましょう。「笑ってください」という言葉では硬い表情になりがちなので、「休日は何をして過ごしましたか」「あの話題のニュースはどう思いましたか」など、職員の趣味や答えやすい話題を振ってコミュニケーションを取ってみましょう。
2. 背景にもこだわって
人物ばかりに注力しがちですが、背景に何が入るのかも重要。普段働いている職場で撮影することで、「こんな診察室なのね」「こんな機材を使って診察するのね」といった情報を伝えることができます。もちろん、個人情報や機密事項などは写り込まない場所・角度で撮影しましょう。
3. 身だしなみもきっちりと
普段は第一ボタンは外し、ポケットにペンをたくさん入れてお仕事をされている方でも、写真として掲載されると、だらしない、不潔といった印象を与えてしまうことがあります。
細かいことですが、以下の点に配慮すると、印象アップにつながります。
- ・制服があれば制服を着用する
- ・ポケットに入れている物は取り出す
- ・シャツのボタンは上まで留める
- ・ピアスやネックレスなど目立つアクセサリーは外す
- ・ネクタイはしっかり締める
- ・髪型を整える(髪を縛っている場合、おくれ毛が出ないようピンで留める)
■失敗しない! 人物撮影の3つのポイント
1. 誌面をイメージして撮影しよう
掲載するサイズ・人物のトリミングを想定し、アップにしすぎず、遠くなりすぎない画角で撮影しましょう。また、角度も正面・右向き・左向きの3パターンを撮影し、ベストショットを選ぶと良いでしょう。
2. 名前と顔を間違えないように
撮影人数が多いときは、撮影した方の名前や職種などが分からなくなってしまうことがあります。それを防ぐために、名前や職種を書いたホワイトボードや紙を胸に持ってもらい、「覚え書き」として1枚撮影しておくことがおすすめです。
3. 表情のトーンを合わせる
撮影が終わり、写真を見てみると、Aさんは口を閉じて控えめに笑っているけれど、Bさんは歯を見せて大きく笑っている…。誌面に並べてみると、その表情の差が気になってしまうかもしれません。誌面の印象をも左右するのが人物の表情。誌面の雰囲気に合わせて、明るい表情・真面目な表情を使い分けることを心掛けましょう。
いかがでしょうか。
思ったよりも気を付ける点が多く、難しそうと思ってしまった方もいらっしゃるかもしれません。そんな方は、本撮影の前にご友人やご家族の方を撮影し、練習してみるといいかもしれません。
広報誌に職員の顔が紹介されることは、働く側にとってモチベーションアップになります。素敵な写真が撮れることを願っております。