BLOG 『広報誌づくりの困った!を解決』

病院広報誌のページ構成がうまくまとまらない…。デザイナーから上がってきた誌面の構成がイメージと違った…。ということはありませんか。

ページの構成は、建築の基礎のようなもの。きちんと定まっていないと、完成してもイマイチなものになってしまいます。

ページ構成をきちんと固めておくことで、原稿を書いてもらう方へ的確に指示が出せますし、デザイナーと完成イメージを共有することができます。

そこで今回はページ構成を考える3つの手順を紹介します。

 

1. 掲載項目を箇条書きにする

まずはページの組み立てなどは考えず、掲載したい内容を箇条書きに書き出していきます。

 

(例)

・リレーコラム「看護部のこだわり」

・お知らせ「がん治療B棟が新設しました」「寄付をありがとうございます」「ホームページをリニューアルしました」「院内のコロナ対策」

・表紙

・画像診断器を導入しました

・コラム 「マスク熱中症に気を付けよう」

・新任職員挨拶(3名)

 

2. 項目を整理する

次に、書き出した項目に大小を付け、原稿のボリュームや内容を検討します。

 

(例)

[項目大]

・画像診断器を導入しました

→特集として取り上げる。2ページ。画像診断器の写真や機器を扱う技師から機器についての紹介をしてもらう。

・新任職員挨拶(3名)

→一人ひとりの経歴を詳しく取り上げる。1ページ。顔写真と挨拶400字+経歴100字。

 

[項目中]

・コラム 「マスク熱中症に気を付けよう」

→半ページくらいのボリューム。イラストも掲載する。

 

[固定企画]

・リレーコラム「看護部のこだわり」

・お知らせ「がん治療B棟が新設しました」「寄付をありがとうございます」「ホームページをリニューアルしました」「院内のコロナ対策」

 

・表紙

→画像診断器を扱う技師の写真を掲載する。

 

3. ページ構成を書く

入れる項目がまとまってきたら、ページ構成を書いてみましょう。実際の誌面のイメージを絵に起こすことで、写真の大きさや枚数、文字数などが分かりやすくなります。また、「誌面に余裕があるから企画を増やさないと」「今回は項目が多すぎるからページを増やそうかな」ということも検討できるようになります。デザイナーとページ構成について共有する際にも、誌面の構成イメージがあれば的確に伝えることができます。

<台割を書く際の3つのポイント>

Point1 ノドを考慮する

ノドというのは、冊子の綴じられた部分のことです。ここに文字や写真がかかってしまうと、読みづらくなってしまったり、写真に写っている職員の顔が折れ曲がってしまったりと不具合が出てしまいます。ノドに項目がかからないように注意しましょう。

 

Point2 文字の流れを意識する

横書きは左から右に文字が流れていき、縦書きは右から左に文字が流れていきます。したがって冊子の綴じ方も横書きは左綴じに、縦書きは右綴じとなります。文字の流れは、横書きではZ、縦書きではNで表現します。

 

Point3 写真の強弱を意識する

同じ大きさの写真ばかりだと、誌面にメリハリがなくなります。「画像診断器を導入」を特集として取り上げるのであれば、特集ページのはじめに思い切って大きく機器の写真を載せると、目を引くインパクトのある誌面となります。

 

 

いかがでしょうか。

ページ構成を書くことで誌面のイメージを視覚化でき、深く検討することができます。納得のいくまでページ構成を検討してみてください。